わが家には重度の知的障害で自閉症スペクトラムの傾向がある長男くんがいます。
今年の療育手帳の更新で「軽度」から「重度」になりました。
「重度」と診断されて、精神的にも結構ショックを受けまして…というのは以前ブログ(療育手帳の更新時期がきた…で思うこと。)に書かせていただきましたが、落ち込んでばかりはいられないとばかりに、「重度」だからこそ受けられる行政サービスをちゃんと調べて、ちゃんと申請しようというのがわが家の方針です。
どのような行政サービスが受けられるのかについても、以前ブログ(療育手帳の活用(障害程度『重度』の場合)…で思うこと。)に書いておりますので、よかったらご参照ください。
「重度」限定というわけではないですが、一例として以下のようなものがあります。
- 高速道路でのETC料金の半額
- 軽自動車税の減免
- 新幹線等の旅客鉄道運賃の半額
- 福祉タクシーの利用支援(タクシー料金の半額支援のようなイメージ)
- 所得控除
などなど。
その中で、せっかくならと『駐車禁止規制除外制度』なる制度も活用しようと申請を行っておりました。
当該制度は窓口が市役所ではなく、警察署だったのでちょっと時間を要しておりました。
そして、ついに先日交付を受けることができましたので紹介いたします。
『駐車禁止規制除外制度』とは
『駐車禁止規制除外制度』とは、千葉県市川市のHPによりますと以下のとおりでして、、、
千葉県警察のページによると、対象となるなるものが、
となっております。つまり療育手帳で「重度」だと対象になります。
車を使われないご家庭だとあまり興味がない制度になりますかね。。。
わが家は保育園の通園に車を使っておりますので申請しました。
『駐車禁止規制除外制度』の申請手続きについて
『駐車禁止規制除外制度』の申請手続きは簡単といえば簡単ですが、めんどくさいといえばめんどくさいです。
療育手帳の交付(更新手続き)は市役所で受けましたが、担当の方からは「これは警察管轄なので、市川警察署にお問い合わせくださいね」と言われました。
なんでも市役所でワンストップでいければ便利ですが、そういうわけにもいかないようです。
なので、めんどくさがって特に手続きされていない方もいらっしゃるのではと思います。
ただ、わが家では勉強の意味でも、とにかくいろいろと受けられそうなものはやってみようと思っています。
やっぱり行政サービスって受益者側が申請していかないと受けられないものが多いですし、これまでも申請して初めて知る情報もたくさんあったので、めんどくさがらずにやっていこうと。。。
しかもそれが長男くんのタメになるんだと信じて。。。
…。
ということで、市川警察署に電話して手続きに必要なものをヒアリング。
確か、記憶があいまいで恐縮なのですが、、、
- 療育手帳のコピーを2部
- わたし(パパ)の運転免許証のコピーを2部
を持って、市川警察署の窓口に申請にきてくださいとのことでした(念のためご自身で問い合わせてくださいね)。
申請には本人(長男くん)の同席は不要です。
申請には「申請書」や「本人不在の理由書」も必要との指示をいただきましたが、それらは警察署の窓口にてもらって記入すればOKです。
申請に係る時間は、混んでなければ10分くらいでした。
そして、窓口での手続きが済んだら、「書類が届いたら電話しますので」ということで約1か月程度待ちます。
わたしの場合、1か月も待たなかったですが、なかなか取りに行けるタイミングがなく、受け取りまでちょっと時間が掛かってしまいました。。。
受け取り手続きは平日の9時~16時のみの対応で、わたしの場合は待ち時間はほぼなく全体で10分程度でした。
交付については、申請時に受け取った引換券が必要になりますので無くさないように保管しておきましょう。
※ただ最悪、引換券はなくても本人確認ができるものがあればよいと窓口の方が教えてくれました。
まぁ、警察署の窓口に2度(申請と交付)も行かなくてはならないので、めんどくさいはめんどくさいですが、逆にいえばとりあえずやれば交付されます。せめて受け取りは郵送でもいいのではと思ってはしまいます。。。
交付される用紙はこんな感じのものです。
交付を受けた用紙はB6サイズの紙でして、さっそくダイソーでカバーを買いました☆
『駐車禁止規制除外制度』のメリット
ようやく届いた『駐車禁止規制除外制度』のメリットですが、時間が経っていたせいで(?)忘れておりました。。。
途中で記憶のすり替わりがあり、「車いすマークの駐車場にも駐車できるようになる」と勘違いしておりましたが、これは完全に勘違いです。
『駐車禁止規制除外制度』は思っていた以上に強力でして、簡単に申し上げると、なんと、、、
駐車禁止のところに路上駐車できる
ようなんです!!すごい!!すごすぎる!!
確かにすごいのですが、先述の制度紹介でも「駐車禁止区域での規制から除外」と書いているので、最初から分かっていたはずなんですけどね。。。
※もし認識が違っていればどなたかご指摘ください。訂正します。警察署の窓口での説明と一緒に手渡された注意事項を読むとそのように認識しておりますが。。。ただ、窓口の方からは「すべての場所で駐車できるわけではないので注意してください」と言われました。。。でも、それって具体的にはどこなのだろうか。。。
ということで、思っていた以上の効力がある『駐車禁止規制除外制度』ですが、さっそくママに報告すると、、、
「え、そうだよ。だから申請しようっていったじゃん。。。」とつれない返事。。。
そう言われればそうだったかも。。。
ということで、この制度はわが家にとても助かります。
なぜなら、療育の送迎で車がフル活用できるからです。。。
療育終わりからの保育園というルートには、やはり自転車ではなく車の方が便利なんです。
そんなときに『駐車禁止規制除外制度』の用紙を掲出して、一時的に駐車させてもらえるととても助かります。
思っていた以上に嬉しい。。。
最後に
先ほども申し上げましたが、わが家では申請できるものはとりあえずやってみようというスタンスです。
単純に金銭的なメリットを享受(きょうじゅ)できるという(不純な?)気持ちもありますが、一方で、やってみて初めて得られる知識や経験というのも大事だと思っています。
実際に「障がい福祉ハンドブック」にはたくさんのサービスメニューが載っていますが、申請してみないと分からないことだらけです。
長男くんはこれから福祉の世界で生きていくことになるのだと思うのですが、そのときにどのような福祉サービス・行政サービスがあるのかを、パパママが調べて、問い合わせて、時には交渉していくことも重要だと感じています。
まぁ、わたくし個人としては「へぇー」と思うことも多いのでこれからもがんばってみたいと思います。
単純に知らないことを知るのは楽しいですしね。
ただ、時間はとられるのでその点は悩ましいと感じられるご家庭もあるのかなとは思います。わが家では「仕事よりも長男くんを優先」と割り切って決めているのでやれているのかと。。。
今後も何か“お得な情報”があればご報告したいと思います。では。
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