栄光への架け橋だ!…で思うこと。

よもやま話

東京オリンピックが始まりました。こんなにゴタゴタの中で始まるのってアリなんですね。。。正直、びっくりしてます。

規模は違えど、以前にイベントを担当していた身としては、イベントの準備ってめちゃくちゃ大変なんですよね。それくらいは身に染みて分かります。

しかも、オリンピックって国内外のVIPが参加されるイベント、かつ、超ド級の国民的イベントだからその準備・調整たるや想像を絶しますよね。。。

なのに、例えば直前の直前で責任者の解任人事が起きるなんて、マジでしょうか。。。解任された方の実際の役割を把握できていないので正確ではないのですが、ある一定の裁量を持った方が解任されるのって、前日まで準備に準備を重ねて「じゃあそいうことで、あとはよろしく」って当日やってこないパターンですよね(解任された側は、来たくても来れない状況なので止む無しかも知れませんが)。まぁ前日までに完璧に準備や調整が終えられていれば、まぁ、残りをメンバーに任せる(オペレーションで対応できる)っていうこともできるのかも知れませんが、小生には想像ができません。

批判とかそういうのではなく、運営事務局側からみるとマジでそんなことある?ってびっくりしてしまいますよ。それこそ緊急事態宣言ですよ。。。

でも、この解任劇って本当に氷山の一角の出来事であり、ここまでいろんなゴタゴタがゴロゴロあったオリンピックが1年越しで開催されています。なんか始められていることだけでも奇跡のような気がしてしまいます。

どんな感情で観たらよいのか…。

少なからず、そんなゴタゴタを連日見せつけられる方々はもう始まる前からうんざりしていましたよね。直前の直前まで、いや、今日で大会9日目(7/31)ですが、大会が始まった今日でも「オリンピック中止」を唱える人々が一定数いて、マジメに力説しています。「もう今さらやいのやいの言うなや~」とか言いたいのではなく、何年前でしたかね、激しい誘致合戦の末、「トキョ」のコールで全日本人が泣いた時代(?)とは隔世の感があります。

これはコロナの影響があるので、本当にイレギュラーな状況かと思いますが、まさかですよね。。。なんともスッキリしないオリンピックな感じで始まっているなんて。

さらには、メディアの論調としても、コロナ大変・危険を煽っておきながら、番組内の別企画ではアスリートへのリスペクトをねだることに一生懸命。。。

いろいろとオトナの事情で仕方がないことなのでしょうが、正直どんな感情でオリンピックを観戦したらいいのか戸惑います。

体操ニッポン!日本男子団体

そんな中、大会4日目(7/26)の日本男子の体操団体ですよ。。。結論から言うと、感動しました。

体操競技をほぼ最初から最後まで時間かけて、一つ一つの種目を観たのって初めてだったんです。

きっかけは前日くらいにやっていたNHKの特番です。それぞれの選手の今日(こんにち)にいたるまでのドラマを振り返った構成でした。

オリンピックに出るっていうことだけで凄くて、そしてこれから世界と戦うって。しかも、金メダルを目指すって。。。

そういう予備知識があったおかげで、たまたま男子の体操団体がテレビでやっているのを観たときに思わず、注目してしまいました。

レベルが違い過ぎるので例に出すのも恐縮ですが、小生はずっとサッカーをやってきたので、点数の取り合いで決着がつくスポーツと違って、技の合計点で競うってなかなか文化が違う気がするんですよね。点数のつけ方もロジックがあって、ちゃんとしているんでしょうけど、体操競技をやったことがないので、演技が終わったあとのあの点数表示されるまでの間(ま)とか、緊張感とか独特なんですね。。。

全然ニワカのニワカなんですけど、初めて観てみて、それらも含めて楽しめました。よかったです。

やってくれててよかった、オリンピック!これだけでも楽しめました。。。

ライバル同士なのにグータッチ

フィニッシュ前のひと呼吸とか、着地を目指して加速していく回転とか、着地する瞬間の緊張感とか、ニワカなりに楽しめましたし面白かったです。

やっぱり、あんなにぐるぐる回っているのに最後ビタって止まるのって迫力がありますね。ビタって止めにいく力強さって、あんなに美しいんですね。単純に感動しました。

そして、それ以上に感動したのが、対戦相手同士の入れ替わりのシーンです。演技終わりでステージを降りる選手と、これから演技のためにステージに上がろうとする選手がグータッチとかするんですよね。。。

…。

美しい。。。

ライバル同士なので、相手の失点を喜ぶようなこともあるのかも知れないんですけど、画面から映る光景にはそのような様子は微塵もなく、敵味方なく自らのベストを尽くす姿に参加者全員がリスペクトしている感じがあって美しかったです。

サッカーや野球って、やっぱり相手のミスにつけ込むじゃないですけど、そこで勝負の分かれ目が出てくるわけでそれはそれで、試合の中の重要な構成要素な気がするんです。相手のミスとか失敗って。でも、先日観た体操にはそういった世界観とは違った潔さを感じた気がします。

なので、ライバルでしたけど日本と一緒に回っていた相手国の演技に対しても素直に声援を送ることができました。ベストを尽くしてくれたうえで、最後の最後はそれぞれの総合点で決着がつくだけなんだなと。

やっと始まったオリンピック

男子体操を観てやっとオリンピックへの個人的なわだかまりが消えた気がします。

これまでのオリンピックのゴタゴタって、正直選手には関係ないところの話ですよね。

いや、一年間延期するっていうのはめちゃくちゃ関係する話なんですけど、そういうことじゃなくて、オリンピックが始まってるのになんか他所事(よそごと)で過ぎていた気がするんです。それが、なんか残念な気がしていたんです。でも、ここまでのゴタゴタってそんなのオリンピックという場で本当に人生を懸けて挑戦する選手たちには関係ないことだったんだなーと、完全にオリンピックとは無縁の40才男性が感じた大会9日目の夕暮れでした。

アテネ大会の体操男子団体決勝での「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架け橋だ」という言葉がいまさらながらに、なんとも感動を増幅してくれた気がします。

気持ちを切り替えて、純粋に選手の皆さんを応援したいと思います。オリンピックも、パラリンピックも引き続き盛り上がってくださればよいと思いました。

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