最初に結論から申し上げると、障がい児育児においての歯医者さんはめちゃくちゃ大変です。
なので、虫歯にならないように本当に気をつけてください。
本当に本当に大変ですから。
長女ちゃんに虫歯!!
いわゆる普通のお子さんでも、歯医者さんは大変だと思います。
わが家の長女ちゃんは、最初に虫歯が見つかったとき、大大大号泣しました。泣きじゃくりました。。。
歯医者さんがとにかく怖かったようです。
虫歯治療のため歯医者さんを予約したのですが、予約の当日までずっとブルーな様子でした。
親としての責任も感じました。なんだかんだで歯磨きをめんどくさがる長女ちゃんにちゃんとフォローができていませんでした。
また、どうしてもお菓子を欲しがるので与えてしまっていました。お菓子自体が悪いのではないのでしょうが、虫歯のリスクをもっと真剣に考えておくべきでした。
※お菓子、、、小生も好きですし。悩ましいですよね
そんなこんなで、長女ちゃんを歯医者さんに連れて行って治療をしてもらったのですが、そこの歯医者さんがとても親切で助かりました。いきなり治療を開始するのではなく、歯磨きの正しいやり方を教わることから始まり、次に歯医者さんに慣れるトレーニングをして、満を持して治療開始です。麻酔もして治療をしてもらったのですが、なんとか大丈夫でした。最後の方は、担当の先生と笑顔で会話していました。長女ちゃん、たくましい。。。
治療のために何度も通う、という大変さはありましたが、まぁ結果的に早期に歯磨きの大切さを身をもって知ることができたのはよかったと思います。
ちなみにわが家では、歯医者さんに勧められて歯磨き粉はこれを使っています。フッ素が大事とのことです。。。
・ライオン チェックアップジェル グレープ 60g(ライオン歯科材)
※小生自身もこれまでテキトーに歯ブラシや歯磨き粉などを選んでましたが考えを改めました。歯にはお金を使ってよいと思っています。老後にちゃんと健康な歯や歯茎があることは食生活にも影響しますし、QOL(Quality of Life)に直結します。リベ大の両学長も歯のケアについてよく仰ってますね。
さて、本題です。
いわゆる普通の子の長女ちゃんでさえ大変だった歯医者さん。。。
軽度の知的障がい、自閉症スペクトラムの傾向ありの長男くんではどうなるのでしょう。。。
そして、ある日の夜のコト…。
長男くんに虫歯!!!
恐れていた事態が発生しました。
長女ちゃんの虫歯事件以降、長男くんにも意識的に歯磨きを抜かりなくやっていました。だって、長女ちゃんであれだけ大変だったんです。長男くんではどうなることやら…。そう思って、歯磨きもがんばっていたんです。
でも、ついにその日はやってきました。
いつものように歯磨きをしようと、ほぼ押さえつけ(長男くん、ごめんね。でもそうしないと歯磨きをさせてくれないんだもん。。。)歯を磨こうとしたところ。。。
あれ?
あれれ?
あれれれ?
明らかに黒い…。何か食べカスが詰まっているのかな…。むしろ、そうであって欲しい。。。
しかし、現実は残酷です。
奥歯の黒いものは明らかに虫歯です。
ついに、ついに恐れていたことが起きました。もうこの時点で絶望感です。通常の小児科での診療でさえ、あの泣きっぷりです。めちゃめちゃ嫌がっていたり怖がっていたりです。
これが、未知なる歯の治療となると絶望的です。
体験談から申し上げると、わが家では地域の歯医者さんのうち「障がい児向けの小児歯医者」を選んで治療にのぞんだにも関わらず、想像以上に治療は困難を極めました。。。もちろん、慣れるところからのトレーニングを入念に入念に行っていたにも関わず、まったく意味がなかったかのような大惨事でした。
でも、虫歯の治療はしなくてはならないので、もう最後には押さえつけてやるしかなかったです。
泣きじゃくって泣きじゃくって泣きじゃくって…。
歯にドリルを当てるので、ちゃんと抑えないと危ないので仕方ないのですが、歯医者さんと歯科助手さん2名、パパ(またはママ)の合計4名体制での治療です。
パパが下半身を押さえ、歯科助手さん1名が手と上体を押さえ、もう1名の歯科助手さんが頭を押さえ、そんな状態で治療を進めます。
長男くんにとっては、本当に恐怖でしかなかったと思います。
よく分からない状況で全身を押さえつけられ、口を開けられ、大きな音を立てて歯にドリルを当てられる。。。考えただけでも恐怖です。舌をべぇーと出して抵抗していました。
声を出して謝ってもいました。長男くんは何も悪くはないのに。。。
本当に本当にただただ可哀そうでした。
涙も枯れて治療を終える姿をみて、本当に小生も涙が出てきました。
長男くん、本当にごめんね。。。
なので、声を大にして申し上げます。虫歯にならないように気をつけましょう。
虫歯対策は2つ
もう二度と虫歯にならないようにするための対策は2つです。
ひとつめは「甘いものを与えない」です。
やっぱり欲しがっちゃって、何度も戸棚や冷蔵庫を開けるのですが、虫歯治療の大変さを思いやれば心を鬼にできます。いまはそうしています。でも、あの頃は小生自身、考えが甘かった…。
- どうせ乳歯だし
- まぁこれくらいだ丈夫だろう
- ちょっと可哀そうだし
- お菓子を食べているときは静かで助かるし
などなど、すべてが反省です。あのあの治療の大変さと本人の泣いている姿を思い返せば、ここで我慢させる方がよっぽど良心的です。あの頃の自分の甘さを反省しています。
チョコレート、キャンディーは大敵です。お菓子を与えるにしてもちゃんと選びましょう。
ふたつめは「歯磨きの徹底」です。
王道です。ちゃんと歯磨きをする、です。
正直これまでも、歯磨きをしていたとはいっていても、歯磨き自体を嫌がるので
- これくらいでいいか
- もう寝ちゃったし今日はもういいかな
- だって、ちゃんと磨かせてくれないんだもん
- これ以上やると泣いちゃうかな
などなど、後に起きる大惨事を予見できずここでも小生自身が甘えておりました。大反省です。
確かに障がい児育児における歯磨きは通常の歯磨き以上に大変だと思います。お子さんにもよると思いますが、わが家ではめちゃくちゃ嫌がりますし。。。
でも、工夫できることはたくさんあると思います。
先ほどの甘い歯磨き粉を使うだとか、ご褒美にキシリトールのタブレットを用意するとか、療育の先生にも相談してみるとか。。。
やれることは全部やるべきです。
くどいようですが、あの大惨事を目の当たりにすると考えが変わります。
わが家での工夫としては、
- とにかくおおげさに楽しそうに(長男く~ん、歯磨きだよ~)
- とにかくおおげさに褒めて(長男く~ん、歯磨き上手だね~)
- とにかくシタテシタテから(長男く~ん、お願いだから口開けて~)
などなど、やむなく時には心を鬼にして歯磨きを実行しております。
歯医者さんでうかがいましたが、どうしても歯の治療ができないお子さんは全身麻酔で治療するらしいのです。。。
わが家ではそこまでは意思決定できませんでした。でも、本当に無理なときにはそこまでしなくてはならないのだと思います。
本当に本当に虫歯にならないのが一番です。
長男くんにとってもそれが一番なのです。
今日もがんばって歯を磨きます。。。ではでは。
※実際には、その後も虫歯は見つかって歯医者さんに通うことになりました。最初に比べてほんの少しは治療にも慣れたかなと言えなくはないですが、未だに泣きじゃくります。そりゃそうですよね。全身押さえつけらえての治療は相変わらずだし。。。長男くん、本当にごめんなさい。
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