障がい児育児と仕事との両立…で思うこと。

育児

2022年も3月になりました。

近頃の話題は専ら(もっぱら)ロシアのウクライナ侵略のニュースです。

ロシアが核兵器を使うのではないかとさえ言われるほど緊迫した事態です。

現時点ですでに一般人を含む多くの方が亡くなられ、家を失い国を追われています。

悲しい限りです。

一刻も早くこの戦争が終わることを願うばかりです。

世界がこのように大変な時期に、我が悩みごとが我が長男くんの育児についてということで、恐縮する部分があるのですが、どうしても悩んでしまうのでブログに書きたいと思います。

近頃のわたしの専らの話題は『障がい児育児と仕事との両立』についてです。

職場に相談したんです。。。

そうなんです。

前回前々回と書いてきたように、療育手帳の更新をきっかけとして起きた一連の心境に変化によって、思いのほか精神的にダメージを受けてしまったんです。長男くんの『障害程度』が現在は軽度ですが、今回の検査によって中度・重度となりそうとのことです。よりリアルに障がい児育児の現実を突きつけられた気分です。

何をいまさら?と思われるかも知れませんが、いまのわたしにとってはどうしても消化が難しい状況です。。

自分でも不思議です。2年前から続く日常の中ではショックを感じる心理的ダメージはなかったと思っていました。

実際に長男くん自体に何かの変化があったわけでも何でもなく、ただ、療育手帳の更新手続きに行ってきて、検査を受けて中度・重度の検査結果を告げ(つげ)られただけです(正確にはまだ療育手帳は受け取っていないので、当日の口頭でのフィードバックでそのように言われたという段階ですが)。

日常においては、何も変わってはいません。

…。

変わったのはわたしの気持ちの部分だけです。

まだ受け止め切れないような感情です。

療育手帳の更新をきっかけとして、長男くんの育児がより一層大変になったという事実は発生していないにも関わず、わたしが勝手にショックを受けて、ずーんっと落ち込んでしまっただけです。

何とも不思議な感じです。

さて、どうしましょうか。。。

…。

ということもあり、少し気持ちを楽にしたいと思って勇気を出して職場に相談したんです。

具体的には直属の課長に以下のようなお悩み相談をしたんです。

  • ちょっとご相談があります。
  • 実はわが家の長男くんがかくかくしかじかの状況でして…。
  • もし可能であれば少し家庭や育児に比重を移した働き方を相談したく…。
  • 具体的には業務負担の見直し(軽減)を検討いただけませんか?

自分でも結構思い切ったな、と思うくらい考えて上司に相談に行ったんです。

なお、補足ではありますが、以前より当該管理職にはちょっとだけ状況を伝えておいて、僅か(わずか)ばかりの配慮をしてもらってはいたのです。

相談するってかなり勇気がいるんです

個人的には相談にいくというだけでも結構、勇気を振り絞った感じです。

キャリアを棒に振るということまでは思いませんが、でもそれに近い感情もあったのは事実です。

わたし自身も古い考えなんでしょうが、どうしても仕事とは関係のない相談ゴトって苦手なんです。

自分の弱みを見せているようで躊躇(ちゅうちょ)してしまっていたんです。

…。

でも今回、なんで相談に行ったのかというと、自分自身が思いのほか弱っていたということもあるのですが、事前の“予防”という意味合いもあったんです。

気持ちが弱っていても、正直そのまましばらくは頑張れたと思います。

そして、これまでも類似した気持ちの落ち込み(またはそれ以上の落ち込み)については、正直頑張って乗り越えてきました。つまり、頑張って何とかしてきました(そして今に至っています)。

…。

ということもあり、今回は悩みました。

わざわざ相談すべき…か?

でも、わたしは早めに決断をして相談しようと結論付け、そして実行しました。

…。

今回の事案が殊更(ことさら)にショックが大きかった、というわけではなくこれまでも辛かったといえば辛かったことはそれなりにありました。

でも、今回は決断しました。「課長、ちょっとよろしいでしょうか…」と。

それはなぜか。

…。

単純にメンタル不全を懸念したというよりも、この状態で「仕事も頑張る!」ってやってみた際に、仕事に対してそれなりに時間と気持ちが持っていかれると思ったんです。例えば、ちょっとしたことですが、テレワークを抑え出社も増えることになります。

そうした場合に、何が起きるか??

…。

今回、わたしのこの頑張りのシワ寄せって、ママや子どもたちに悪影響が出ると思ったんです。確実に。

うまく要領よくやれれば、両立もできるんでしょうが、いまはそんな精神状態でもないし、実際仕事も立て込んできていて…。

だから、それを防ぐためにも相談にいきました。

わたし自身のキャパは限られているので、そのリソースをいまどこに注力すべきかと考え、改めて家庭重視のスタンスを決めました。

※もちろん、いきなりすぐに相談にいったわけでもなく、どうしようかなと数日様子をみていたり、ママにも相談をしてみたりしていました。

障がい児育児のコツって

ここで少し、烏滸(おこ)がましくも、障がい児育児のコツについて考えたいと思います。

というか、長男くんに知的障害と自閉症スペクトラムの傾向があることが分かってから、育児の大変さをさらに痛感して心得たものがあります。

それは『心の余裕』です。

…。

『心の余裕』って、めちゃくちゃ大事なんです。

というか、『心の余裕』を持っていることを前提として長男くんに接していかないと、わたし自身もそうですが長男くん自身にも二重でストレスが掛かってしまうんです。

もちろん、障がい児の育児に限らず定型発達の育児にも通じると思いますし、子育てに限らず何にでも通じることかも知れません。

とはいえ。。。

繰り返しますが、障がい児育児においては『心の余裕』がめちゃくちゃ大事です。

…。

※同じく繰り返しますが、これって障がい児だけに限らないということは重々承知しています。小さな赤ちゃんでも似たような状況ですよね。親が思うようにならない長男くんに対してはアレやコレやのお願い・注意をしてみてもまったく前に進まないんです。これがエンドレスに続くんです。それは分かったうえで、わたし自身の日常においての話として話を続けさせてもらいます。

長男くんって、長男くんのペースで進めてあげることが大事なんです。

そのためには、どうしても待ってあげることだったり、寄り道を許容してあげることが大事なんです。

例えば、親の時間軸にあわせて、早く着替えさせて、早くゴハンを食べさせて、早くお風呂に入れて、早く寝かすっていうこともできなくはないと思っています。

でも、それって何かヘンだと思ったんです。

いや、正しくは何かヘンだと気づけたんです。

親の時間軸でモノゴトが進まない状況にイライラしたりすることが、そもそもヘンだと気づけたんです(いまさらですかね)。

…。

恥ずかしくも、お姉ちゃんである長女ちゃんのときは、親の都合にあわせていろいろと育児を進めてしまっていたところがありました。定型発達である長女ちゃんの場合にはちゃんとお願いをしたり注意をしたりすれば、やってはくれましたから。

いま思い返すと、悪気もなくそうしていたこともあり、長男くんで気づけたことを思えば、長女ちゃんには申し訳なく思っています。

長女ちゃんは、平均的な子よりも成長や飲み込みも早く、なおのことそうしていたのかも知れません。

長女ちゃんの育児においても、同じように『心の余裕』を持ってもっと接してあげればよかったです。いまさらながらごめんよ。。。

…。

さて、長男くんです。

長男くんは成長が遅そうということがわかり、それなりにスローペースで接していたつもりですが、やっぱり何か日常の“あたり前のこと”ができないとイライラしてしまったものです。

そして、「なんでこんなことも出来ないのか」なんて感情(怒りや焦り)も表れていたのも事実です。

…。

長女ちゃんにも、長男くんにも反省です。本当に申し訳ない。

育児が初めてだったからとか、障がいがあるなんて知らなかったからとか言い訳はできないと、いまなら思えます。

長男くんのことに話を絞ると。

親のペースで進めることに限界を感じて、何かヘンだと思いつつも。。。

ただし、何かヘンだ、このままではダメだと気づけたこと自体は幸いでした。

なので、いつからか長男くんのペースに合わせると自分の中で決めたんです。

  • 長男くんが夜中の2時や3時に起きて目が覚めてしまった場合、これまでは無理に布団に戻して寝かせようとしてました。でも、もうある意味諦めて一緒にリビングに行って付き合うことにしました。
  • 長男くんが冷蔵庫を何度も開け閉めしてうんざりしていました。そして、度々叱ってもいました。でも、いまは可能な限り「ダメだよ~」と言って抱っこしてキッチンから離脱し、気を逸らすようにしました。
  • 長男くんがベビーカーに乗ってお出かけしたいと言い出した時は、基本的には「ダメ」の姿勢でした(だって、用事もなく大変だし…)。でもいまは「りんごでも買いに行こうか~?」と言って、近くのスーパーに気晴らしに出かけていきます。
  • 長男くんのこだわりでお気に入りの服しか着なくなったとき、無理に他の服を着せたりもしていました。でもいまは「もう好きなのにして!(どうぞご自由に~)」のスタンスです。
  • 長男くんの歯磨きも無理にやっていました(虫歯になると本当に歯医者さんが大変…)。でもいまは、可能な限りエンターテインメント性をもって、長男くんに「はい!あ~~んしてぇ~」とめちゃくちゃあの手この手のお願いをしております。

その他いろいろとあります。

完全なる方針転換だし、長男くんに対して完全降伏です。。。

決して甘やかしているわけではなく、長男くんのペースに親があわせるということです。

…。

『心の余裕』を獲得したおかげでスムーズにいくことも多いです、実際に。

特にわたし自身がストレスを感じることが減りました。

『心の余裕』って、万能薬やん☆

…。

でも、『心の余裕』って『時間』とのトレードオフであることも知っているんです。

だから、そうやすやすと導入ができないんだと思っています。少なくともわたし自身はそうでした。

余裕があるときには長男くんのペースにあわせることができるけど、忙しいときには無理!

もう無理なんです。いいから、早くやって!ってなっちゃってたんです。

…。

つまり、わたしは『心の余裕』を導入するにあたって、あることを決めたんです。

それは改めて「長男くんファーストでいこう」ということ。。。

言うは易し。。。

※障がい児育児に限らず、子どもの方が大事っていう一般論は分かっているんです。分かっているんです。だから、わが家の事例やわたし自身の考えを他人様に強要することなんて1ミリも考えておりません。わたしの中で、こういった経緯でこういう考えに行きつきました、というだけの話です。わたしの事例で言うと、子どもの方が大事っていうことは分かってはいたんですが、自分の中で『とはいえ…』というケースバイケースで対応が違っていたんです。

ということで、長男くんのペースにあわせるべく仕事の優先順位を落としたとしても止む無しと判断しています。

まぁ、なるべく仕事に支障がないようには調整してはおりますが…。

※追加で、余談ですが障がい児育児のコツをもう一つとり上げると『体力』ですね。。。これも一般的な育児にも共通しますが、やっぱり体力勝負になる場面も多いです。だんだん、体重も増え抱っこするのも辛くなっています。。。でも、求められれば抱っこするんです。そう決めたから。

上司に相談してみてからのその後

というような考えや経緯を踏まえ、「このままではまずい」「早めに上司に相談しよう」と行動にでました。

相談することで、出世が危ぶまれても仕方ないです。もう決めたんですから。

シワ寄せを長男くんに寄せてはいけない。

育児の方を調整するのではなく、わたし自身が仕事の方を調整すべきだと考えました。

…。

ということで、『心の余裕』を確保するために業務軽減を上司に申し出たのでした。。。

話しが長くなってきたので、この続きはまた次回に持ち越したいと思います。

以上です。

※なお、冒頭に核兵器の件に触れましたが、多くの方が「いやいや…そこまでロシアは愚かではないだろう」と思われる方もいらっしゃるかも知れません。わたしもYouTubeを主力とした情報収集でしかありませんが、近年では“使える核兵器”ということで、『戦術核兵器』(通称、戦術核)という武器が開発されているようです。一般の方が思い浮かべる核兵器は『戦略核兵器』と呼ばれるようで、これは広島・長崎を彷彿(ほうふつ)とさせる原子爆弾のようなものですが(現代では大陸間弾道ミサイルに搭載され、射程範囲は5500km以上らしいです)、『戦術核兵器』は短距離(射程距離500km以内)のミサイルで、地上付近よりももっと上空で爆発し強力な電磁波を発生させ電子機器類を破壊するというもの。また、同時に、強烈な衝撃波をもってして人間への身体内部へ破壊的ダメージ(内臓破裂等)を引き起こすと言われております。ちょっと前までは、「まさかロシアもウクライナに攻め込んだりしないだろう」と思われていた事態を思うと、核兵器の使用も絶対にないとは言い切れないと思います。なおのこと、そのようなさらなる悲劇が起きないことを願うばかりです。

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