障害者手帳アプリの『ミライロID』について…で思うこと。

育児

皆さん。障がい児育児の強い味方(?)である療育手帳はもう取得されていますでしょうか。

わが家では、2年前に初回の申請を行い、今年の2月に更新手続きを行ってきました。

それについては今回の更新手続きにより、わが家の長男くんの障害程度が『軽度』から『重度』に変更となった件で以前ブログに書きました(療育手帳の更新時期がきた…で思うこと。)。

さて。

療育手帳のメリットのひとつに障がい者割引などの優遇を受けられるというものがありますが、この手帳って原本が1冊しかないので夫婦の間で管理をどうしようかというのがわが家の悩みのタネでした。

まぁ、家族一緒にいるときはいいのですが、ときどきパパと長男くんの二人で出掛けることがあったりもしますので、そういうときに困るなと。。。

検討の末、わが家では療育手帳はとりあえずママのバッグに入れて持ち歩くということにして、パパは使うタイミングで都度ママから借りるということにしました。

※悩みのタネというほど頻繁に使う場面がないのも事実ですが、ときどきあるんですよね。。。たまたま立ち寄った公立の博物館系の施設で「あー、ココで使える!」と分かったりすることが。あまり使わないからこそ、せっかくの機会には活用したい。。。

さて。

突然、エビデンスもなく漏れ伝え聞いた話で恐縮ですが、とあるママさんが発達障害のお子さんを車に乗せて運転していた際に、お子さんがシートベルトを勝手に外してしまってそのまま乗車していたらしいのです。ママは運転中でどうすることもできず、、、しかし、そんなときに運悪く(?)といってよいのかちょうど白バイに止められて交通違反を指摘されたとのこと。。。

といった状況で、ダメ元で療育手帳を提示して子どもの事情を説明したところ、おまわりさんが理解を示してくれて見逃してくれたらしいのです。。。

…。

これ、繰り返しますが完全に噂話(うわさばなし)なので信じるか信じないかはお任せします。(Yahoo知恵袋では、フツーにキップ切られたって逆ギレされている方も発見できましたが。。。)

ただ、障がいのあるお子さんが運転中にシートベルトを外してしまうっていうシチュエーションは結構あり得るなと思っておりまして、実際にわが家でも起きています(そのときはすぐに車を止めて、再度シートベルトを着用できましたが)。

長男くんがシートベルトを外しても、隣に長女ちゃんがいたり、ママが同乗していたりすれば何とかなると思いますが、二人きりでしかも高速道路とかだと本当に大変ですよね。。。

ということで、わが家ではこの噂話(うわさばなし)を聞いて以来、「療育手帳が2冊あればいいのに…」というニーズがあったのです。

そんなときに見つけましたよ、『ミライロID』(ミライロ・アイ・ディー)を。。。

いろいろ使えるぞ!障害者手帳の『ミライロID』

何しろいまどきのスマホ時代に、アプリで管理できるのはありがたいですね。

HPより。株式会社ミライロさんという会社さんが運営をされている『ミライロID』。余談ですが、そういえばココって作家・エッセイストの岸田奈美さんが創業メンバーにいらっしゃいましたね。岸田さんの『赤べこ~』とか『黄泉の国~』とか『ボルボ~』とかの文章はオススメです。。。いや~ほんと文才があるわ~、岸田さん。。。

ということで、わが家では療育手帳の原本はママが持ち歩いて、パパはこの『ミライロID』のアプリをスマホにインストール&登録して管理することにしました。

※ただし、『ミライロID』は療育手帳を完全に代替したものではないようなので要注意です。『ミライロID』を導入した企業等がその提供する優遇サービス等を利用してもらう際に「アプリの提示のみでOK」としたものの、「当該企業等の判断により、ミライロIDによる本人確認が認められない場合があること」等が利用規約に記載されておりました。多くの場合にはアプリのみでOKなんでしょうけど、最後は企業等の運用にお任せするということなんでしょうかね。
※また、この『ミライロID』は「一つの障害者手帳を複数の端末で登録することはできません」とのことですの、夫婦がそれぞれが揃ってアプリで管理というのはできないようです。

『ミライロID』ってなに?

各種障害者手帳をアプリで登録して管理・利用できるサービス…という感じでしょうか。ここでいう各種障害者手帳というのは、以下の三種類を指します。

  • 身体障害者手帳
  • 精神障害者保健福祉手帳
  • 療育手帳

『ミライロID』ってどうやって登録するの?

簡単に登録できます。アプリをダウンロードして、障害者手帳の内容を登録するだけです。療育手帳の例にすると、本人の代わりに親であるパパが登録しています。

  • アプリをダウンロードする
  • 障害に関しての簡単な質問事項に回答する
  • 障害者手帳を一面ずつ写真をとって登録する
  • 3日程度待つ(確かに3日後に登録完了メールがきました)

療育手帳が手元にあれば登録作業自体はすぐに終わります。登録完了までのガイダンスがワンステップごとに丁寧に表示されます。

わたしはまだしていないですが、「マイナポータル」や「S.RIDE(タクシーの配車サービスですよね?)」の連携もできるようです。

『ミライロID』って何が便利なの?

正直、まだその利便性を実感できてはいないのですが。。。

おそらくは、療育手帳などの障害者手帳をいちいち携帯してカバンから取り出して…っていうメンドクサさから解放されるところでしょうか。つまり、お手持ちのスマホでパッと提示すればよくなるというところでしょうか。

利便性の観点で言えば、『ミライロID』独自のクーポンがあるのですが、これがアプリ内で簡単に検索できるのは便利ですね。

これまでだと、お店や施設ごとに療育手帳を利用した割引適用があるかどうかをチェックする必要があったのですが、『ミライロID』が使える場所ということでサービス等の一覧があるのはありがたいですね。

HPより。『ミライロID』を導入している企業等の一例。意外と多いですね。。。使える場所や使えるカテゴリ等でサービスを検索することも可能です。知らなかったサービスがいっぱいありますね。

ちなみに…。『ミライロID』を導入している企業等のメリットはなに?

わたし、コレ気になっていました。CSR(corporate social responsibility [企業の社会的責任] の略語)や最近流行り(はやり)のSDGsの観点なのかなって思っていました。まぁこれもあると思います。

企業側のメリットってなんだろう…。

どうやら企業側にも以下のような障害者手帳に関する課題があり、『ミライロID』導入の実務的なメリットもあるようです(以下、HPから抜粋します)。

  • プライバシー:写真や名前、住所が記載されているため、お客様は情報開示の度に心理的負担があります。
  • 経年劣化:障害者手帳は原則、更新の必要がないため、劣化が著しいものは情報の確認が困難です。
  • 事業者の確認負担:障害者手帳の規格は265種類となっており、正しく判別を行うには時間がかかります。

まぁ、言われてみれば確かにという感じですね。

例えば、クーポンの運用なんかはスマホのバーコード表示を読み取ればいいだけであれば、企業側の現場は楽チンですね。

ゆくゆくは『ミライロID』を活用した長男くんとの親子旅行とかしたい!

今回『ミライロID』なるものを見つけました。よろしければ、皆さんもご活用ください。

そして素敵な活用方法があれば、逆に教えて欲しいです。

…。

アプリ内で『ミライロID』の「使える場所」をパラパラと検索していたら、ふと長男くんと一緒に旅行とかしてみたいなーと思えてきました。

障がい児を育てる親として、障害者をターゲットにした何かしらの前向きな取り組みは純粋に嬉しいですよね。お得とかそういうのを抜きにしても、企業の姿勢だけでもありがたいと感じます。ちょっと応援すらしたくなる。

長男くんを連れての外出なんかは、やっぱり気を遣うことも多くて大変なんです。。。

独り言は日常的だし、突然の大声も予測不能だし。。。

外出すると、嬉しくなっていろいろと走り出すし。。。

…。

いろいろと連れて行ってやりたい気持ちはあるものの、正直大変は大変です。。。

そんな中で少なくともこういったクーポンとかを出してくれていれば外出のきっかけにもなるし、企業として『ミライロID』をわざわざ導入しているので、長男くんと一緒に行ってみてもそんなに邪険にされることもないんだろうなーっていう気持ちにもさせてくれます。

ちょっとくらいは心理的ハードルを下げてくれますね。

…。

障がい児育児に関連したこういう感覚って、本当にいまの当事者の立場になって初めて感じるものですね。

逆に言えば、これまでわたし自身が多くのことを見過ごして生きてきたとも言えますね(もっと、手を差し伸べるべき機会も多くあっただろうに…

)。

だからこそ、これからが大事ですね。ではでは。

※なお、完全に余談ですが、最近は「障がい者」っていう表記が多くなってきている中で、なんであえて『障害者』って漢字表記しているのかなーって思っていたら会社HPに説明がありました。なるほどな~。こちら側が気を遣っていたと思っていても、実際の当事者にとっては逆に不利益になり得るという典型例でしょうか。

「株式会社ミライロでは「障害者」と表記しています。「障がい者」と表記すると、視覚障害のある方が利用するスクリーン・リーダー(コンピュータの画面読み上げソフトウェア)では「さわりがいしゃ」と読み上げられてしまう場合があるためです。「障害は人ではなく環境にある」という考えのもと、漢字の表記のみにとらわれず、社会における「障害」と向き合っていくことを目指します。」とのこと。

会社HPより一部抜粋。

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