障がい児育児の二本柱…で思うこと。【前編】

育児

わが家には、自閉症スペクトラムの傾向と軽度の知的障がいのある長男くんがいます、という話をして参りました。

1才半検診で、掛かりつけの小児科医の先生に指摘され、行政の発達センターにいってやっぱりそうだと診断され途方に暮れました。それはショックですよ。。。ちょっとばかり成長が遅いからってまさか…、わが子に限ってまさか…と思ったものです。でも現実は現実でした。

そこから、落ち込んでばかりもいられないと、あれやこれやと考えた(考えるというよりも実際は思い悩んだという方が正しい気がしますが)結果、今やれることに注力する、という思考になんとかたどり着きました。

そして、わが家でがんばろうと取り組んだものが、「療育」と「資産運用」の二本柱です。

本腰を入れてからは、「療育」は週5で通っており、「資産運用」は入金率と入金額の最適化を図り可能な限りインデックス投資で積み立てています。今日はそんなわが家の二本柱についてのお話です。

療育について

療育なんていう言葉は、40年近く生きてきて初めて聞いた単語でした。

正直、『いったい療育って何なんだろう』『保育園と何が違うのかな』程度くらいの理解度からのスタートでした。でも不思議なものです。当事者となると自然と、いや、必死にいろいろと情報収集していくものです。なんとか長男くんのためにできることはないかと考え始めるものです。

療育についてはママの方が先導して調べてくれて、ともすれば小生(パパ)の方は療育に懐疑的な感じすら持っていました。療育を提供している事業所さんにいくつか見学してみてみると、「これはいったい何をやっているんだろうか、果たして意味があるんだろうか(いや、意味ないんじゃないんかな…)」と思っていました。

しかも、それを週5で通わせたいとママは言っていました。早くに始めるほど、そして、たくさん通うほど効果があるから、と言うのです。

長男くんは保育園にも通っているので、本人も大変なんじゃないかなーと思ったりして小生としてはやや消極的でした。そんなに通わなくても。。。もうちょっと様子をみてからでも。。。

でも、2年くらい続けての結論から言えば、早くに、そして、週5で通って正解だったと思っています。わずかながらではありますが、療育の効果は出ていると思います。そして、何よりも親として療育に通って、その成果が見られるというのはありがたい気持ちになるものです。ある意味救われています。

実際にやってみる前では、週5も通わせて長男くんに負担が大きいのではという心配があったのも事実です。

親が良かれと思っていても、あんまり意味がないものに負担を掛けさせるのも可哀そうだなとすら思っていました。療育って、事業者さんによってやっていることが違っていて、長男くんが興味を持てていないことにも何とかさせようとすることもあったりするんです。。。

例えば、フラッシュカードを使って書かれた単語の発語の反復練習だったり、集中力が続かない中で長い間イスに座るように指示されたり…。これからの社会生活(特に学校)なんかで必要だと思われることを療育でがんばるみたいなことです。

だから結構、悩ましい状態でした。。。嫌がっていることや嫌がりそうなことを、将来のためだと思っても無理にやらせるというのは抵抗がありました。

このあたりの葛藤についてわが家ではどうしたかというと、とにかくたくさん療育をやっている事業者さんを見学してみて良さそうなところを探すということをしました。通える範囲という制限はありますが、地域の事業者さんは一通り見学したと思います。

その中で、本当に幸運なことに、とある療育の事業者さんの方針に共感することができ、ここならいいかもと思えたので週5での療育が開始できました。そこでは、お勉強系の療育ではなく「ABA(応用行動分析)」をとり入れた療育を実施されていました。いまでも通っていますが、長男くんも毎回楽しそうにやっています(ときに、遊んでいるようにしか見えないという葛藤が生まれてきたりしますが…)。

以上が、ざっくりとわが家での療育の取り組みです。

※ABAが絶対によいということではなく、その事業者さんの療育がわが家の長男くんにあっていたということですのでその点はご了承ください

療育について小生が見誤っていたこととして、「療育をやらなくても、そのうちなんやかんやで出来るようになるのではないか」というものがあります。お子さんの症状というか状態にもよるでしょうが、わが家の長男くんで言えば、やっぱり療育で意図的に取り組んでいたからこそ出来るようになったことがたくさんあります。そして、やっぱりいわゆる普通のお子さんと違って、自然発生的にできるようになるという楽観的な考え方だけでは難しいことも多いなぁというのが実感です。。。

これらは、あくまでもわが家でのケースということをご理解いただけると幸いです。障がい児育児は各ご家庭のご事情にも大変さが異なると思います。ただ、わが家がそうであったように、あの途方に暮れた時期は藁(わら)をもすがる気持ちでネットで情報を探したものです。同じような境遇にあって、わが家のケースが少しでも参考になるものであったならば幸いです。ネットの情報も玉石混交で、タメになるものあれば、さらに闇に落ちていくような情報もあったりして…。これはまた別の話ですね。

※障がい児育児の初期段階(診断を受けたくらいのタイミングでしょうか)では、ネット情報との付き合い方は気を付けた方が良いというのが個人的な考えです。わが家のケースでは、ネット情報を調べれば調べるほど不安が増して、ママが精神的にさらに落ち込んだという事態に陥りました。調べることは大事ですが、付き合い方はさらに大事だと学びました。

資産運用について

次に資産運用についてですが、前半の療育部分が長くなってしまったので、恐縮ながら次回に回したいと思います。

これまでも「長期・積立・分散」でインデックス投資を進めていくというお話をしてきました(合言葉は、『長期・積立・分散』について…で思うこと。)が、そこから一歩踏み込んで、一番心配だった『親なき後』のことについても考えてみたいと思っています。

このあたりは、以前にも紹介しましたが実際にFPの家計診断を活用してアドバイスいただいたところも大きいです。

それまでにも保険屋さんのFP診断を利用して何度か家計診断みたいなものをやってきましたが、今回は切実さが違います。。。

次回は、そんなわが家の体験談と現状での資産運用の取り組みについてご紹介できればと考えています。では。

※一般的にはFPの家計診断は、保険屋さんや不動産屋さん等が「保険を売るため」「家を売るため」に使っていることが多い印象です。この点は要注意です。保険や家を買うことがNGとは申し上げませんが要注意です。。。例えば保険であれば、本当に必要かというのは一般的な金融リテラシーではなかなか難しいという意見です。小生自身も保険はかなり見直しました。このあたりは著書「お金の大学」でも有名なリベ大の両学長の情報(【月5,000円以上なら要注意】本当に必要な3つの保険と理由を解説!)を参考になさるのがよいと思います。

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