わが家には重度の知的障害で自閉症スペクトラムの傾向がある長男くんがいます。
長男くんは学校(特別支援学校)や事業所(放課後等デイサービス)に元気に通ってくれています。
わが家はフルタイムの共働きの世帯で、学校や事業所には頼りっぱなしです。
なので、学校の先生や事業所のスタッフの皆さんには本当に感謝の気持ちしかありません。
長男くんをいつも温かく、そして、優しく接してくださってありがとうございます!!
障がい児をもつ親御さんであれば、その多くの方が同じような気持ちでいらっしゃるものだと思っております。
…。
が、しかし、周囲のママパパ情報から漏れ伝わって聞こえてくるところによると、一部の障がい児の親の中にそうではない方もいらっしゃるようです。
本日はそのようなお話です。
特別支援学校にクレームを入れる親
特別支援学校の先生方にクレームを入れる親がいると聞いたとき、正直びっくりしました。
あんなに丁寧に子どもたちを見てくれている環境で、何の文句があるのだろうかと。
本当に驚きです。
クレームの要因となった事案の詳細については割愛させてもらいますが、私が聞いた内容だと、「そんなことで怒るようなことか?」というもの。
そんなちょっとしたことで、これからも自分の子どもがお世話になる先生方や学校にクレームを入れるというのは、どういう考えをしているのか疑ってしまいました。
先生方や学校に対して、無理に感謝して欲しいということまでは申し上げませんが、せめてクレームを入れることはやめて欲しいです。
(聞くところによると、そのようなクレームも一度や二度ではないことがさらに残念なことです。)
クレームと言っても、正当なクレームもあるとは思っています。
子どもたちにとって本当に大切なことで、これは見過ごせないという気持ちから、先生方や学校に意見を伝えることもあってよいと思います。
ただ、上で言っている“クレーム”については、そのような建設的な意見交換ではなく、先生方が言い返せないことをいいことに自分たちが言いたいことを言い散らかして、ストレス発散の矛先として先生や学校を使っているものです。
(当の本人たちは自分ではそんなクレームを言っているつもりはないと言うかも知れませんが、客観的に聞くと完全にクレームです)
何がクレームで何がクレームではないかは、主観の問題になりがちですが、私がここでお伝えしたいのはそのような定義の話ではなく、明らかにおかしな主張を先生や学校にぶつけて、貴重な人材である先生を疲弊させている迷惑な親が実際にいるということです。
そんなことをやっている親がいるのか?と最初は懐疑的だったのですが、よくよく聞くと本当にいるらしいのです。
本当に残念です。
特別支援学校に我が子を通わせている親であれば、自分の子どもの子育てがどれだけ大変かは十分理解ができていると思います。
学校は教育の場でありながらも、子どもの面倒を先生や学校が一部肩代わりしてくれています。
自分が大変だと分かっていながら、自分の思い通りにならないと先生や学校にクレームを投げつける親は本当に許せないです。
オープンスクールや学校参観などで、子どもたちの様子を見る機会がありますが、先生たちは本当に大変そうです。
それが仕事だから仕方がない、自分で選んだ職業だから仕方がない、というような理屈を越えて、本当に丁寧に辛抱強く子どもたちに接してくれています。
それは、自分が親の立場だからなおのこと分かるはずです。
先生たちには学校では、気持ちの100%を子どもたちに向かっていただきたいと思っています。
クレーマーの親に対応するような余計な手間を掛けていただきたくないと思っています。
クレーマーの親がもたらす悲劇
クレーマーの親は自分が何をしているのか本当に分かっているのでしょうか?
自分が先生や学校にクレームを入れることで、先生がそのことに対処しなくてはならなくなります。
先生たちの時間や手間は限られているのですから、その分、子どもたちに関わる時間や手間が減ってしまいます。
親のための特別支援学校ではありません。
子どもたちのための学校です。
また、そのようなクレーマーの親がいることで、先生方の神経がすり減っていってしまいます。
中にはそれが嫌で休職されるような先生もいらっしゃるかも知れません。
特別支援学校で働こうと思ってくれている貴重な人材を失ってしまうかも知れません。
実際に、親対応が嫌で休職された先生がいらっしゃることを知っています。
本当に心が痛みます。
学校の先生方は、大きな意味で仲間です。
障がい福祉に関わるひとは全員ありがたい存在です。
そんな方々を傷つけるようなことをするクレーマーの親は本当に迷惑です。
面談の場での違和感
特別支援学校では、年に2回担任の先生と面談があります。
子どもたちの「支援計画」の説明の場です。
あるときの面談の際、不思議な違和感を覚えたことがあります。
先生がめちゃくちゃ丁寧に、親に気を遣って説明されていたのです。
「この先生はこういう話し方をされる先生なのかな?」と思って聞いていたのですが、その気の使い方がこちらが恐縮してしまうくらいに丁寧なのです。
私としては「全然大丈夫ですよ、お気になさらず。いつもありがとうございます。」とお礼をお伝えして終わったのですが、後日ママとそのことを話していると、ママから「面談の場でも先生にクレームを言う人がいるらしい」と教えてもらいました。
そうか!
だから、あのとき先生は親(=私)に気を遣うような話し方をされていたのか、と気づかされました。
いま思い返せば本当に申し訳ないです。
こちらとしては、いつも日ごろから子どもたちの面倒を見てくださっていて、感謝しかないです。
以前の面談はもっとフランクな場だったそうです。
先生たちからは、日ごろ分からない子どもたちの様子を教えてもらえる貴重な時間だったようです。
でも、最近は「支援計画」の内容に沿って形式ばってきっちり説明をするというような場に変わっていったそうです。
(ちゃんとした説明は大事ですが、それよりも普段の様子を聞かせてくれる方に時間を使ってくれた方が、私は嬉しいです。もちろん、今でも面談の時間内に先生方もいろいろなお話をしてくださってはいます。)
クレーマーの親がいることで、学校や先生がどんどん窮屈になっていく。。。
先生方が子どもたちの方ではなく、親の方をみて活動するようになっていく。。。
なるべく、なるべく親からクレームを受けないようにという考え方に向かっていく。。。
…。
本当にクレーマーの親は迷惑です。
放課後等デイサービスの事業所さんにクレームを言う親
親がクレームを言うのは学校に限ったことではないようです。
放課後等デイサービスの事業所やそのスタッフさんにもクレームをいう親はいるそうです。
確かに、ひどいなと思う事業所さんは私もありました。
そのときは子どもの安全に関わることだったのでお伝えせねばと思ったのです。
また、それをお伝えするときにはきちんとこちらも誠意をもってお伝えしたつもりです。
結局は、そのときは事業所さん側であまり改善が見られなかったので、私たちの方がその事業所さんの利用をやめて、別の事業所さんを探すことにしました。
クレームを言うほど、その事業所さんが嫌であれば、自分が利用をやめればいいだけだと思います。
学校のときと同じように、事業所さんも障がい福祉に関わる仲間です。
一緒に助け合って、子どもたちのより良い成長のためにがんばっていければ良いと思うのですが。
事業所さんも子どもの対応が大変だからではなく、その親(クレーマーの親)の対応が大変だから、放課後等デイサービスの利用を断っているというお話を聞いたことがあります。
ここでも結局、損をするのは、自分たちであり自分の子どもです。
我が子のためにも、クレームを言うのではなくもっと常識的な態度をとって欲しいと思います。
最後に
本日は少し、嫌な話題となってしまいました。
わたし自身はクレームを言っている親を目の当たりにしたことはないのですが、実際に「あー、あの人がそうなの!?」と教えてもらったことはあります。
外見は普通です。
お友だちや知人とお話されているときも、いたって普通です。
運動会や学校行事で見学されている様子も普通です。
それでも裏(?)では、ひどいとのこと。
学校や先生、事業所さんやスタッフさんが本当に気の毒です。
クレーマーの親というのは、聞く限りにおいてはごく少数なのです。
一部の同じ親たちが、学校にも事業所にも文句を言っているようです。
親の会にも以前にクレーマーの親がいて、結局は退会したそうですが、やっぱりその人も上と同じ人だったとのこと。
クレーマー気質な人はどこにいても、同じようなことをしているのですね。
残念です。
せめて迷惑なことだけはやめて欲しいです。
私たちができることと言えば、そういったクレーマーの親たちとは関わらないこととです。
そして、クレームを言われてもがんばってくださっている先生やスタッフの方に、いつも以上に御礼と感謝をお伝えすることです。
学校の先生方、事業所のスタッフの皆様、本当にいつもありがとうございます。
こちらのブログを読んでくださっている方には、クレーマー気質な方はいらっしゃらないと思っておりますが、障がい福祉の世界においてもそのような親がいるということをご認識いただければ幸いです。
最後になりますが、今回は本当にごく一部クレーマーの親についてコメントしました。
でも、実際のその他の親御さんたちは本当に良い方たちばかりです。
同じような環境なので、子どもたちには優しくいつもニコやかです。
そんな方々とは別に残念ながら、ごく一部にクレーマーの親がいるというお話でした。
ではでは。
コメント