わが家には重度の知的障害で自閉症スペクトラムの傾向がある長男くんがいます。
重度の知的障がいの認定により、「特別児童扶養手当」が支給されています。
しかし、その「特別児童扶養手当」にも所得制限があることを、皆さん、ご存じでしょうか。
親の所得により、貴重な「特別児童扶養手当」がもらえるorもらえないの判断が下されます。
子どもの将来を考えて、貯蓄するなり、投資するなり、そのまま生活費の補填として支出なり、といろいろな使い道を考えるのですが、ある一定の所得を超えると、そもそももらえなくなるという事態が発生します。
本日はその点についてちょっと申し上げたいことがあり、ブログを書きたいと思います。
「特別児童扶養手当」とは…
そもそも「特別児童扶養手当」について、知らない方がほとんどだと思います。
この点については、一度ブログでまとめたのでご一読いただけると幸いです。
とても素晴らしく、親や本人にとって助かる制度です。
Yahoo!ニュースでも問題提起が
先日のYahoo!ニュースに記事になっていました。
「普通の家庭でも“所得制限”の対象…」障害児支援の“現状”に親たちが悲痛な叫び 撤廃の必要性を訴える(弁護士JPニュースより 6/2(月) 19:33配信)
本来手厚い支援が必要な、重い障害を持つ子どもがいる場合、決して所得が潤沢とはいえない“普通”の家庭であっても、所得制限の対象となってしまうことが、このデータからわかるのではないでしょうか。 また、さまざまな給付の対象外となった結果、福祉にかかる費用の手出しが増え、健常児世帯と比べ、可処分所得が減るという現象も生じています
所得制限がなく、特別児童扶養手当などを受け取っている周囲の親の話を聞くと、子どもの将来に備え、そうした給付を貯金しているケースをよく聞きます。ですが、私の場合は所得制限によってそれらを受け取ることができていません。 障害を持つ子どもは大人になっても、自分でお金を稼ぐのは容易ではありませんし、親はいずれ先に死んでしまいますから、できるだけお金を残してあげたいという思いがあります。
本当に、そうです!
素晴らしいご指摘です!
子どもの障がいについて、なぜ親の所得が問題になってくるのか、とても不満です。
もちろん、十分に所得および資産に余裕があるご家庭なら、「特別児童扶養手当」の支給も不要と考えるかも知れません。
しかし、現行の所得制限の基準は“裕福”といえる基準ではありません。
政府には今一度見直しをしていただき、所得制限を撤廃するなどの措置をとって欲しいものです。
政府の対応と回答
一応調べてみると国会(衆議院)でも、この件について質問は出ているみたいです。
特別児童扶養手当の所得制限撤廃に関する質問主意書(令和五年六月十六日提出 提出者 奥野総一郎・立憲民主党)
偉いぞ!
この問題を取り上げて、改善方向に活動されている議員さんや政党は(いったんは普段の政治思想は置いといて)応援します。
ただし、これに対する政府の答弁はこんな感じです。
当該所得制限の「撤廃」については、同様に所得制限が設けられている児童扶養手当などの他の給付との関係も含め、慎重に検討していく必要があるものと考えている
…。
“慎重に検討”って、実質何もせんってことやないですか!
ふざけてますね。。。
一刻も早くに撤廃して欲しいです。
最後に
いま現在、わが家では「特別児童扶養手当」を受給できています。
本当にありがたいです。
助かっています。
ただ、これが所得制限によってストップされると大打撃です。
めっちゃ困ります。
障がい児育児ってめちゃくちゃ大変なんです。
嫌な話、お金も掛かるんです。
それでいて、何でメンタル的にも実質のテマヒマとしても、そして金銭的にも余計に負担を負わなあかんのでしょうか。
いろいろとサポートしてもらえて助かっているのは事実です。
でも、正直な話をすると、めちゃくちゃ負担なんです。
その負担を少しでも和らげようと、どの家庭も創意工夫をして、明るく元気にがんばっているというのが現実です。
よく分からない所得制限とかやめてください。
…。
Yahoo!ニュースでこういったトピックが取り上げられていること自体は素晴らしいです。
ちょっとでも良い方向へ進むことを願うばかりです。
ではでは。
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