わが家には重度の知的障害で自閉症スペクトラムの傾向がある長男くんがいます。
長男くんの将来については、なるようにしかならないなぁ~という気持ちと、何とか不自由がないようにしてあげねば!という気持ちがいつも混在しています。
いまはまだ小学生ですが、将来のことに向けて可能な限り情報収集をしています。
就労のことだったり、終の棲家(ついのすみか)だったり、成年後見のことだったり…。
具体的には、気になる書籍を購入し読んだり、目につくネットニュースはチェックしていたりしています。
そんな中、先般、気になるトピックがあったので記しておきます。
マンション退去を要求された障害者ホーム 「施設コンフリクト」を解消した6年の法廷闘争(産経新聞さんより)
「施設コンフリクト」という言葉が初見だったのでこともあり、調べてみました。
ことのあらまし
記事の内容については、リンクから是非ともご覧いただきたいと思いますが、簡単に申し上げると、、、
・舞台は大阪市のとある分譲マンション
・この分譲マンションのうち、2戸をつかって障害者グループホーム(GH)を運営していたとのこと
・そんな中、マンションの管理組合側から、規約違反ということでGHの事業所に“退去”の申し立てがあった
・裁判沙汰になり、一審では管理組合側の主張が認められて、GHは退去命令へ(住んでいる人どうなるの??)
・GH側はもちろん控訴して二審へ
・最近、ようやく和解に至り「退去を求め約6年にわたり争った訴訟が7月初め、大阪高裁で和解に至りGH側は沸き立った。1審で勝訴した組合側が管理規約を変更し、増設を含めGHの存続を広く認めたGH側は沸き立った。1審で勝訴した組合側が管理規約を変更し、増設を含めGHの存続を広く認めた」とのこと。
・こういう近隣住民と施設(今回だとGH)とのいざこざを「施設コンフリクト」と呼ぶらしい。
思うこと…
こういうことって、よくあるらしく、GHのニーズが高い(GHのキャパに比べて、入居希望者の方が多い。つまりGH不足の状態。)ものの施設を作ろうとすると、近隣住民から反対運動が起きるらしい。。。
わが家は長男くんがいるので、そういった話を聞くと悲しい気持ちになります。
そして、将来を心配してしまいます。
※GHの話題でいうと、最近だと全国規模のGHが過剰請求してて閉鎖になったニュースを思い出しますが、あれは施設側が悪いですよね。親としてはせっかく見つかった施設があったとしても、そういうニュースを見ると気が気でない。胸がざわざわしてしまいます。ただし、今回は同じGHでもまた別の話ですね…
障害者総合支援法では『インクルーシブ(包括的な、の意味)』が大事と言われて、GHも生まれ育った地域に移行していくとの方針らしいですが、その地域の側から反対が起きてしまうのです(もちろん全部が全部ではないですが)。
切ないです。
ただし、これはわたしが障がい児を持つ親だから感じる感情かも知れません。
反対される方々の言い分を聞くと、まだまだお互いの理解が通じ合えていないのだなと思うことも多いです。
(それでも、頭ごなしに反対されることには、ちょっと違うんではないかと思ったりもします。。。)
※ちなみに、上述の大阪市のGHの事例では「GHがマンション内に設置されることによって、それに適した(より厳重な)消防設備を導入する必要があり、そのことがその他マンション住民に過度の負担になる」という点で退去を求められていたようです。その言い分は確かに分からないでもないですね(確か、その分の追加費用を施設側が負担するという方向だったと思います)。
何かできることはあるのかな…
こういった問題っていろいろな立場の人がいるので、唯一かつ全員ハッピーな結論というのは難しいのかも知れませんね。
だからと言って、わたし自身も長男くんのことを思えば当事者として諦めてしまうことはできません。
まだ10年、20年先のことになるかもですが、少しでも「施設コンフリクト」が改善に向かう方向に努力はしたいと思います。
とはいえ何をすればいいのやら…。
…。
こういう摩擦って、(反対される立場の方からすると)やっぱり知らないことからくる不安感が大きいのではと想像します。
なので、わたしができることとしては、今のうちから長男くんを連れてベビーカーで散歩(長男くんはもうベビーカーからはみ出していますが、大のお気に入りなので散歩はいつもベビーカーです)して地域の皆さんに長男くんの愛くるしさをPRしていきたいと思います。。。
(とある本にも、日ごろからお出かけして地域の皆さんとコミュニケーションをとっておくことは大事と書いてありました)
…。
微力ながらがんばります。
本日はあまり取り留めのない話でしたが、ではでは。
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