特別支援学校か支援学級か…で思うこと【入学後の振り返り】

育児

わが家には重度の知的障害で自閉症スペクトラムの傾向がある長男くんがいます。

現在、長男くんは特別支援学校に通学しています。

発語はさほどないので学校での様子をフィードバックしてくれるわけではないのですが、先生からのお話を聞いたり連絡ノートを見たりするに、何とか、元気にそれなりに楽しく通ってくれているのものと思います。

親としては、本人から今日の出来事なんかを話してくれたりすると嬉しいのですがそうともいきません。。。

ただ、支援学校にするべきか?支援級学級にするべきか?と思い悩んだ頃を思い出すと、やっぱり支援学校に決めてよかったなと思う次第です。

進学についてあれこれと考えている親御さんもいらっしゃるかと思いますので、わが家でのケースを書いてみたいと思います。

いつ頃から考えるのか?

わが家は保育園に通っていて、年中さんくらいから小学校はどうすべきかを考えていたように思います。

もうこの時期では重度の知的障がいというのは療育手帳で分かっていたので、普通学級での進学は難しいかなと思っていました。

いわゆる“通級”(普通学級に籍を置き、一時的に支援学級に通う形式)も厳しいだろうな…と。

なので、特別支援学校か支援学級かの選択。。。

…。

皆さん、いつ頃から考え始めるんでしょうかね???

お子さんの特性や状況次第でしょうが、遅くとも年長さんが始まった時期には考え始めるのが一般的な気もします(さすがに、来年は小学校だ!となるから、その頃にはどうしようかと思うのではと。。。)

わが家のケースでは、やはり障がいが重めであったということもあり、結果的に特別支援学校の一択になったわけですが、障がいが軽めだったり、「支援学級でも大丈夫なのでは?」と思えたりするお子さんのケースでは悩みますよね。。。

正直、わが家でもどうしようか~と結構話し合ったことを思うと、皆さんどうされているんですかね。。。

わが家では実際に見学をしてきて最終的に決めました。

実際に見てみないと分からないですからね。

見学はオススメです。

というか、悩んでいるなら絶対に行ってみた方がいいです。

わが家での見学の様子は以下をご参照ください。

支援級か特別支援学校か…で思うこと。

(2023年4月入学の準備)特別支援学校と支援学級を見学してきた…で思うこと。

見学に行ってきたときに、支援学級ではやっぱり無理かな~と感じられて諦めがついたというのが、振り返っての感想です。

「行けるのであれば支援学級に行けたらなぁ」という気持ちがあったのも事実です。

でも、支援学級を見学してみて長男くんがもしこの環境に(無理して)入ってと想像したら、周りについていけずにかわいそうだなと感じました。

いまだと、絶対に特別支援学校に行ってよかったなと分かるのですが、親の気持ちというか希望というか、「できたら支援学級に(or できたら普通級に)」という感情については要注意だと思っています。

各ご家庭にご判断だし、それぞれが思い悩んで決められることなので、第三者がどうこう言うのはよくないとは思いますが、やっぱり子ども本位で考えることが重要だと思います。

そのためにも出来る限りの情報収集は大事だと思います。

誰に相談するのか?

慎重に考える必要があるのは分かったとしても、進学については誰に相談したらいいのでしょうか。。。

ママパパで一緒になって考えるのは当然として、それでも客観的に何かよいアドバイスやコメントをしてくれる人が助かるのにな~と思っていました。

保育園で障がいがある子どもはわが家の長男くんだけだったので、ママ友さんには相談相手がいらっしゃらなかったと記憶しています。

保育園の先生に相談したこともあったかと思うのですが、これといった手ごたえのあるアドバイスは特段いただけなかったと思います。

いま思えばそれはそうだな、と。。。

通常、障がいが重めのお子さんって保育園に通っていないことが多いので、保育園の先生方にそのような知見を求めることの方が酷ですよね。。。

ただ、一部のお子さんには自閉症スペクトラムの傾向があって、“こだわり”が強いお子さんもいらっしゃったので、そのようなケースではその後の進学先を教えてくれることがあるかも知れませんね。その場合には参考になるかもです。

特別支援学校に通ってみて思うのは、特別支援学校に入学してくる子どもたちは保育園での受け入れがなかなか難しくて入園を断られたケースもあるとのこと(わが家の長男くんは0才児からの入園です。。。今から思えばラッキーだったのかも)。

なので、基本的には保育園ではなく“療育園”のお子さんが多いという印象です。

千葉県市川市では「あおぞらキッズ」の卒業生が多いと思います。。。

やや別件の話かも知れませんが、あおぞらキッズに通われていたご家庭はママパパのネットワークもあって情報交換もあるようです。

なので、どこに相談したらいいのかということでは、そのようなコミュニティに接点が持てるとよかったのかも知れません。。。

…。

次に療育の先生にも相談しました。

わが家では4年くらい通ったので絶大の信頼を寄せていた事業所さんです。

正確には小学1年の時にも相談支援(年に数回学校に直接見学に行ってもらって、療育時からの差分を見てもらってフィードバックを受けるようなサービス)もお願いしたので、療育を卒業してもお付き合いが続きました。

長男くんのことについては、やれること/やれないこと、できそうなこと/まだできなさそうなこと、いろいろと知り尽くしてもらっている感じでした。

先生方もベテランで他のお子さんもみていらっしゃるので、何かよいアドバイスをいただけそうかな~と思っていたのですが、実際にはこれといった決め手はなかったと思います。

むしろ、当初?(年中さんくらいの時期?)では、長男くんにとっては支援学級の方がより幅の広い刺激を受けることができるので支援学級の方がよいのではというコメントもいただいていた気がします。

それはそれでありがたいアドバイスでもありました。。。

(批判しているのではなく、それくらい進学の問題というのは難しくて悩ましい問題ということでございます)

…。

一周戻って、結局はわが家ではママパパで見学に行ってみて、話し合って決めました。

つまりは自分たちで決めるしかないと…。

…。

いま振り返ると長男くんのケースでは、悩むことなく特別支援学校の一択だったな~と思います。

なぜにあんなにいろいろと検討していたのだろうか。。。

…。

子どもって成長するスピードも早いし、成長の幅も大きいので1年後も予想しづらい(期待してしまう)のですよね。。。

行けるのであれば支援学級に、という気持ちも分かるのでなおさらです。。。

…。

特別支援学校に入学してみて分かったことをアピールをしておくと、、、

・担任先生のサポートが手厚い

・担任の先生以外の先生たちのサポートや環境がよい

・学校全体の雰囲気がよい

・毎日の連絡ノートがしっかりしている

・見学などの学校行事が多い(なので学校での様子を知れる機会が意外と多い)

・親御さんたちの横のつながりも強い(積極的に話しかけていくとなお)

・送り迎えが助かる

・これは特別支援学校に限りませんが、放課後等デイサービスもめっちゃ助かる

などなど。

思っていた以上に良い環境です。

一般的に言われるような小1の壁というのは、わが家ではなかったです。

むしろ楽ちんになりました(週5で療育に通っていたことを考えると当たり前かもですね)。

このあたりの話は、「障がい児育児における『小1の壁』について…で思うこと」をご参照くださいませ。

送迎バス、最強。。。

そして、わが家ならでは特殊ケースかも知れませんが、わが家のママはもとから社交的ですが小学校に入ってからママ友が爆増しています。

積極的にそういう会に参加したり、LINEを交換したりしていることもあるでしょうが、近しい環境にあって同じ悩みを持つ親として話も通じます。

いまでも定期的にママ友会が開催されています。

羨ましいです。。。

ちなみに、わたし(パパ)もかなり積極的にそういう会に参加していますが友だちが増えません…(涙)

コミュ力の違いでしょうか。。。

ママパパで相談できる環境が大事

やや話が逸れるかも知れませんが、ママからママ友のお話を伺うにつれて意外だったことがあります。

お子さんが特別支援学校に通われているご家庭でも、、、ママとパパがあまり仲良くないご家庭がそこそこあるというもの…。

(シングルで育てていらっしゃるというケースもあるのでそれはいったん置いておいて…)

障がい児育児において、ワンオペはきついと思います。

いや定型発達の場合でもきついのに、障がいがあるケースでワンオペは無理があると思います。

そしてそれは日常の子育てに限らず、進学に関わる相談といった面でもきついと思います。

そういった大事なことを考えるときに一人で考えるって…。。。

だから、上述で「ママとパパが一緒になって考えるのは当然」と書いてしまったのですが、意外と未だ(未だに?)子どもの障がいを受け止められずにこじらせているパパが一定数いらっしゃるというのに残念な気持ちです。

もちろん各ご家庭のご事情があるので、あまり知ったようなことは言えませんが、ただママのワンオペが常態化しているようなことを聞いたりするとホントにびっくりしてしまいます。。。

そんなことを聞いてしまうと、ママとパパが一緒になって考えられるという状況自体もありがたいことなのかも知れないな~と。。。

…。

話が逸れました…。

最後に

話しを戻します。。。

いろいろと振り返ってきましたが悩みますよね…。

わが家もやっぱり悩んだので、もうちょっと障がいが軽めのお子さんや自閉のみのお子さんの場合には悩んでしまいますかね。。。

実際に特別支援学校に通っていらっしゃる同級生の中にも、「この子だったら支援学級に通っていても大丈夫なんじゃないかな~」と思うお子さんもいます(少ないですがいます)。

読み書きもできるし、おしゃべりも上手だし、何より元気!

でも、その子のママさん曰はく「うちの子は何もできなくて~」と仰るではないですか。。。

ええ~、そんなん言われたらうちの長男くんは…。

…。

ということで、やっぱり各ご家庭でいろんな判断があるのですね。

今回はわが家のケースということをツラツラと書いてきましたが、支援学級の方の状況がよく分からないのですよね…。

だから特別支援学校と支援学級で悩んで支援学級に通われているご家庭のお話も聞いてみたいですね。

子どものことになると親は迷っちゃいますよね…。

そしてそんなお悩みを誰かに相談したいですよね…。

実際にわたしも相談したかった…。

昨今、かなりネット社会になっているのに、意外と情報がなかったり自分たちのケースとは少しズレていたり…。

試行錯誤の日々ですね。。。

少しでもどこか、いつかの誰かの参考となれば幸いです。

ではでは。

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