障がい児育児における『小1の壁』について…で思うこと

育児

わが家には重度の知的障害で自閉症スペクトラムの傾向がある長男くんがいます。

長男くんは今年で小学1年生になりました。

よく言われる『小1の壁』について、障がい児育児ではどのような“壁”となるのでしょうか。

今回はそんなわが家で感じた“壁”についてのお話です。

…。

まずは『小1の壁』について↓

主に、共働き家庭において、子どもを保育園から小学校に上げる際、直面する社会的な問題を、『小1の壁』といいます。
保育園では、延長保育があるところも多く、ある程度遅い時間まで子どもを預かってもらえます。
しかし、公的な学童保育では通常18時で終わってしまうところも多く、保育園よりも預かり時間が短くなってしまい、子どもは、家で一人で過ごすことになります。

小1の壁とは? | 東急グループの学童保育」より引用。

一般的には保育園よりも小学校の方が大変って言われてますよね。

職場のワーママさんからも、お子さんが保育園から小学校に上がると、何かと大変って聞きます。

そもそも保育園は働くママパパのために子どもを預かるという制度設計になっているので、保育園と小学校を比較するのはやや乱暴なのかも知れません。

小学校は子どもたちを預かってくれる場所というものでもないですしね。

ただ、ママパパからすると、子どもたちが日中過ごす場所っていう意味では同じですので、どうしても比較してしまいます。

…。

さて。

小学校に上がると大変というお話です。。。

小学校って授業が終わるの早いし、PTA活動やら学校行事やら…。

何かとありますしね。。。

ちなみに、わが家には長女ちゃん(長男くんからみてお姉ちゃん)がいますので、その点では定型発達の子どもの『小1の壁』については経験済みです。

昔を思い出すと、確かに、保育園と比べて大変だったと思い返される部分もありますが、長女ちゃん自身が自分でできることも増えていくので、正直そこまで大変と思うことは無かったかもです。。。

現在はママパパがお互いにテレワークを活用できる職場なので、なんとかやり繰りができているのかも知れません。

これが完全にフル出社の職場とかだとそうはいかないですかね。。。

ついこないだも「引き渡し訓練」なる災害時の避難訓練が、長女ちゃんの小学校であったのですが、これもテレワークだったからこそ対応できまた感じです。テレワークでなかったら、その日は午後休とか取らなくちゃいけなかったですしね。昔よりもテレワークやフレックスやらの働き方の利便性が向上してくれているのはありがたいですね。。。

さてさて。

今回の話題たる障がい児育児のケースでは『小1の壁』はどうなのでしょうか。。。

長男くんが保育園から小学校(特別支援学校)にあがり、約3ヶ月が過ぎました。

まだまだ戸惑うことばかりですが、ようやくバタバタした感じも落ち着き、ある程度のルーティンが確立されつつあります。

そんなタイミングで、障がい児育児における『小1の壁』について考えてみたいと思います。

…。

もったいぶるつもりもないので、結論から申し上げると「保育園の時よりは楽(ラク)になった!」です。

全国の障がい児育児に奮闘中のママパパに朗報ですよ。

今回はあくまでも個人的な見解となってしまいますが、わが家の事例を紹介したいと思います。

各ご家庭それぞれ違う環境ではありますが、もし参考になれば幸いです。

わが家の状況

まず、小学校入学前の長男くんの状況ですが、、、

・平日は保育園に通い、延長保育の利用していた

・週5回の「療育」(平日3回・土日の計5回)に通っていた

次に小学校に入学してからは、、、

・平日は市内の特別支援学校に通っている

・放課後は「放課後等デイサービス」を利用している

となっています。

小学校に入ると、「療育」が終わって「放課後等デイサービス」が始まりました。

「放課後等デイサービス」なるワードが聞きなれない方もいらっしゃるかもです。

これは、障がい児向けのいわゆる学童保育をイメージしてもらえればと思います(学童保育は、小学生が放課後を過ごす場所です)。

「放課後等デイサービス」は障がい児に限らず、受給者証を持っていると1か月あたり上限23日間の利用が可能なありがたい行政サービスです。

略称は「放デイ(ほうでい)」です。

ちなみに「放デイ」の利用については、「療育」の受給者証から自動的に切り替えられません。

「放デイ」の利用のために、新たに申請が必要です(受給者番号は変わらないのですがね)。

まぁ、確かに全然違う制度なので止む無しでしょうか。。。

しかし、この申請がまたメンドクサイ…。

もし、この申請についてアドバイスできることがあるとすれば、、、

・もう心を無にして、

・記述内容のクオリティは求めず、

・とにかく記入欄を埋めることに集中し、

・ある程度埋められてたと思ったら申請してしまう、

でしょうか。

あまり参考にならずに申し訳ございません。。。

小学校に入学してみて…。

さて。

保育園から小学校に入学してみてからの変化になります。

小学校(特別支援学校)には通学バスがある!

いろいろと検討しましたが、長男くんは近くの小学校の支援学級ではなく、特別支援学校に進むこととしました。

そのあたりの考えなどは「(2023年4月入学の準備)支援学級と特別支援学校の見学…で思うこと。」にまとめてみましたので、そちらも参考になればどうぞ。

さてさて。

実際に4月から特別支援学校に入学してみて、そして通学してみて感じることは、、、

送り迎えの通学バス、めっちゃ助かる!!

です。

これまで保育園まで車で往復40分程度かかっていたことを思うと、劇的に楽(らく)になりました。

支援学校の通学バスを利用するためには、学校指定の通学ルートのバス停まで長男くんを連れて行く必要がありますが、まぁ言ってもたかが知れています。

だいたいバス到着の10分前くらいまでにバス停に到着できるように準備して、自宅を出発するのみです。

雨の日は雨ガッパを着せてというひと手間はありますが、大丈夫です。それくらいやらせてください。

なお、通学バスのルートとバス停の場所については、入学説明会などにて案内がありますので安心してください。希望のルートとバス停を選んで学校に提出することになります。新入生にとっては初めてでも、すでに在校生が通学バスを利用していらっしゃるので、ルート・バス停・到着時間については学校にお任せになってしまうのは仕方がないですね。わが家はありがたくも最寄りのバス停が近い方だったので助かっています。
ちなみに、通学バス利用の初日はドキドキでしたね。長男くんはすんなりバスに乗り込んでくれるのかな…。ちゃんと座ってられるのかな…。いろいろと不安でしたが、約3ヶ月経ってみての状況としては、、、まぁ問題なく通学できていますね。。。

「療育」の卒業!

次に、小学校に入学し、「療育」がなくなったことで週5で通っていた「療育」の送り迎えがなくなりました。

これでかなり楽(らく)になりました。

わが家では「療育」はママに頼っていたので、わたしが申し上げるのは憚られるのですが、週5で通うのは大変でした。。。

「療育」では本人の特性に合わせて、できることを伸ばしていくというある意味トレーニングも兼ねていたので、それがなくなるのは残念なコトではありますが、それと引き換えに通うのが大変なんです。。。

しかし、4月になってそれがなくなった…。

「療育」については、親として長男くんのためにも通わせたいから通っていたのは事実なんですが、実際には大変。。。

それがなくなった…。

寂しい気持ちがありつつも、ようやく終えられることができた…。

わが家では「療育」の卒業にあわせてママパパでひっそりと“おつかれさま会”の慰労会を開いたくらいです。。。

ママ、本当にありがとう。。。

そんなに大変だったんなら、そもそも「療育」の回数を減らすなり、「療育」に行かないなりを選択すればいいのでは?と思われるかもですが、「療育」は「療育」で行っててよかったと思います。もし仮に「療育」に行っていなかったなら…という比較ができないので、表現としては難しいのですが、「療育」を通じて長男くん自身のみならず、ママパパ自身も成長できたと思います。やりきった感があります。わが家では、長男くんが楽しんで通える事業所さんに出会えたことも幸運でしたね。

「放課後等デイサービス」の利用(平日編)

さてさて、次に「放課後等デイサービス」についてです。結論から申し上げると「放課後等デイサービス」は障がい児育児における神サービスです。

めちゃくちゃありがたい(涙)

小学校って14時くらいには終わっちゃうんですよね。。。

もし、仮に学校終了とともに長男くんがお家に帰ってくると、テレワークとはいえとても仕事になりません。。。

なので、普通の小学生のお子さんが放課後に学童に行くように、長男くんも「放課後等デイサービス」に行ってもらっています。

家ではいろいろと持て余してしまう長男くんを預かってくれるんです。

本当にありがとうございます、です。

そして、事業所さんの対応次第なのですが、「放デイ」の場合、帰宅については自宅まで届けてくれるんです!

凄くないですか!

マジで助かります。

保育園は自分たちで送り迎えが必要だったのが、特別支援学校&放課後等デイサービスでは送り迎えがついているんです。

例えば、「放課後等デイサービス」を利用する日は、「放課後等デイサービス」の事業所さんが小学校まで迎えに行ってくれて、事業所さんのところで放課後の時間を過ごし、だいたい17時まで預かってくれて17時30分頃に自宅前まで届けてくれることになります。

繰り返しになりますが、これは助かりますよー。

送り迎えに要していた時間や労力がまるまるカットされたことで本当に助かっています。

「放課後等デイサービス」の利用(土日編)

さらに。

「放課後等デイサービス」は、土日の利用も可能なんです(ただし、土日に利用可能かどうかは事業所さん次第です)。

これすごくないですか!?

月の上限利用日数は23日なので、その範囲であれば利用可能なんです。

平日(週5日間)まるまる「放デイ」を入れると、もうそれで20~22日くらいは埋まるので土日メインで「放デイ」を利用する機会は少ないかも知れません。

わが家の場合は、通っている事業所さんが土曜日に空いていたこともあり、土曜日を優先して「放デイ」を使わせてもらっています。

その分、平日のどこかで「放デイ」が利用できないのですが、それも止む無しです。。。

ただ、土曜日に「放デイ」を利用してみて思うのが、、、

土曜日がめっちゃ楽(らく)!!!

週末って結構、長男くんを持て余すんですよね。。。

ずーーっと家で過ごすというのも、長男くんもストレスだろうし、かといって連れ出すとしても近くの公園…とかでしょうか。

あまりにバリエーションがなく、行動範囲も狭く困っていたと言えば困っていた。。。

それが、土曜日まるまる「放デイ」が利用できる。。。

めっちゃありがたい!

しかも、幸いなことに土曜日に通っている「放デイ」が、長男くんの超お気に入りなんです★

これが本当にラッキーでした。

「療育」もそうですが、「放デイ」も相性があるんですよね。

サービスの質も事業所さんによるのですが、とにかくただ預かってくれればよいというものでもなく、長男くんには楽しく通ってもらいたい。

相性のよくない「療育」に一時期通わせていた反省もあり、「放デイ」もかなりの数を見学して選ぶことができました。

ただ、やっぱり予備知識も少なく空いているところにお願いするしかなく…というのも現実問題としてあります。

そんな中で、早くから見学ができてクチコミの評判も良さそうなところに決めることができたのはラッキーでした。

「放デイ」の探し方や決め方についても、そのうちブログにしてみたいと思いますね。

…。

ということで、わが家では土曜日に「放デイ」を使うことができるようになり助かっています、というお話です。

特に何が助かっているかというと、長女ちゃんのケアを手厚くできるようになったことです。

これは嬉しい。。。

やっぱり、どうしても長男くんがいると、長女ちゃんにしわ寄せがいっちゃうことがあるんですよね。。。

これは反省しつつも…どうしても長男くんの方に手が掛かってしまう…。

平日や日曜日はそんな状況ではありますが、それが土曜日については長男くんを朝に見送ってしまえば(自宅前までお迎えにきてくれます!)、あとはママパパと長女ちゃんでフリータイムです。

3人でららぽーとに行ったり、焼き肉ランチに行ったりと、いままでできなかった体験ができるようになりました。

これは本当に助かってます。

土曜日は長女ちゃんのための時間として使っていきたいと思っています。

まとめ

さて。

ここまで見ていただいてお分かりのように、わが家では小学校に入学してからは“小1の壁”どころか、かなり楽ちんになって助かっています。

なので、全国の障がい児育児に奮闘中のママパパに朗報です。

保育園までがんばってもらえれば、特別支援学校&放課後等デイサービスの組み合わせで、小学校からは思いのほか大丈夫だと思います。

あくまでもわが家の場合ということと、いまのところはということではありますが、以前よりは負担は減ったかな~という感じです。

他のご家庭だとどんな感じなんだろうか。。。

今後いろいろとママパパ友達ができると嬉しいのですが。。。

では、またまた。

(雑感)

すべてが楽ちんになったということではなく、念のため気づいたことを書いておきます。

・特別支援学校では学校行事が多めです。

・特別支援学校は家から遠いので、車で行くのですが、学校の駐車場は使えないので駐車場が遠いです(そこそこ歩きます)

・わが家では特別支援学校に入学しましたが、これが支援学級だったら別の状況だったと思います。

・支援学級では通学バスはないので、ママパパ自身の送り迎えが必要ですしね。

・「放課後等デイサービス」の質は、完全に事業所さん次第です。

・早めに動き出してできればたくさん見学して、お子さんにあったところを見つけてください。

・「放課後等デイサービス」は意外と埋まっています。新設の事業所さんも増えているので狙ってみてください。

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