JR東日本の『障害者割引制度』を使ってみた…で思うこと。

育児

わが家には重度の知的障害で自閉症スペクトラムの傾向がある長男くんがいます。

長男くんは療育手帳も取得済みです。

療育手帳には、その障害程度にあわせて各種割引制度を利用することが可能です。

これも療育手帳のメリットですね。

「療育手帳って意味あるの?」「取得しておかないといけないの?」「逆に療育手帳って何かデメリットってあるの?」とかとか。

わたし自身いろいろと疑問がありましたが、総じて療育手帳を取得できるなら取っておくことをおススメします。

基本的にデメリットはないです。

強いて申し上げるなら、申請がややメンドクサイくらいです。

そんなこんなな療育手帳ですが、わが家では、障害福祉に関わる勉強も兼ねて療育手帳を含めてお得な制度はとにかく調べてみて使ってみるというスタンスでいます。

いままでの経験では、それらの制度の中には、調べてみた手間や時間、申請の煩雑さなどのことを考えると、コスパがあまりよくないものも存在しました。

しかし、そういった当たり外れがありつつも、テマヒマをかけてがんばっているのは、お得だからということ以上に調べてみて使ってみることの経験にこそ価値があると思っているからです。

実際に、国や自治体などの制度は本人や家族が主体的に調べていかないとその存在にすら気づかないという現実があります。

これは障がいに関係なく、健常者にもいえることです。。。

国の制度って分かりづらいですよね。。。

しかも待ってても教えてくれないことが多いですよね。

障がい者向けのサービスや優遇制度に限らず、いろいろな制度がちょっとしたテマヒマの陰に隠れて活用されていません。

いまの時期だと、資産運用におけるNISAやiDeCoの制度もそれにあてはまるでしょうか。

あとは…マイナポイントの還元などもそうでしょうか(皆さん、ちゃんと申請してますか…?簡単なのでぜひやりましょうね。)

少し前だと、国民全員に10万円の給付された『特別定額給付金』も約40万人分(約400億円分)が未受領とのことです(10万円給付金、40万人分が余る 対象者から申請なし)。

この40万人のうち、自らの信条や意思として給付を受け取らないとされた方もいるとは思いますが、単純に手続きを忘れていたという方も相当数いるのでは。。。

せっかくなのでちゃんと申請しましょう(ただ、この『特別定額給付金』はマイナンバーカードと銀行口座が紐づけられればもっと簡単かつスピーディな仕組みに改善されると思いますが)。。。

さて。

ということで、やっぱり自分から調べていくことが大事ということが再確認できたところで、わが家ではとにかく障がい者向けの優遇制度はがんばって調べて、使えるものは使っています。

日々是勉強。

長男くんのことに関しては、長男くん自身が損をしてしまうことになりますしね。ここはパパががんばってます。

。。。

そして、微力ながら調べて使ってみた感想というのをブログにときどき発信しています。

どこかで誰かのお役に立てれば幸いです。

JR東日本の『障害者割引制度』について

さっそくですが、JR東日本の『障害者割引制度』について皆さんご存じですか?

わたしはその存在自体は知っていましたが、めんどくさそうなのでこれまで使ったことがなかったです。

概要については以下のとおり。

身体障害者(知的障害者)割引の概要 身体障害者及び知的障害者(以下、「障害者」といいます。)の方はJR線について次の割引が適用となります。なお、割引のお申し出の際は、各自治体で発行する障害者手帳(旅客鉄道株式会社旅客運賃減額欄に第1種又は第2種の記載のあるもの)が必要となります。また、列車等をご利用の際にも必ず手帳をお持ちいただき、係員の請求がありましたらご呈示ください。

JR東日本さんのHPより引用。

うーーん、、、ざっくりいって、本人と同行者の切符代がそれぞれ半額!ということです。

小学生以下の子どもは、もともと半額だから、この制度のおかげで「半額の半額」というバーゲンセールです。

同行者の大人は、半額で電車に乗れるってことですね(つまり、大人は子ども料金で乗れるってことですね)。

まぁ、確かにお得はお得…。

ちなみに、これって、新幹線にも適用可能なんですよね。これはすごいかも。

ただし、新幹線では「特急券」は正規料金のままなのは要注意。

新幹線で「乗車券」は半額だけど、「特急券」はそのままの料金。。。

イメージできますかね…?

●新幹線の料金=「乗車券」の料金+「特急券」の料金

ですから、前半部分が半額になるってことです。

例えば、いわゆる新幹線の料金が合計で10,000円だったとします。

その内訳が、「乗車券」が5,000円、「特急券」が5,000円だったとします。

この場合、『障害者割引制度』によって、「乗車券」が2,500円、「特急券」が5,000円の合計7,500円になります。

大丈夫でしょうか?

新幹線利用の場合には、まるまる“半額”になるわけではないでよー、というのは要注意です。

ただ、確かにお得ではありますね。。。

ということで、、、電車だけに脱線しましたが、特急券が関係ない通常の総武線や山手線などの乗車では単純に半額で利用できます。

この場合には半額といえども、数百円程度のお得…。

そんな『障害者割引制度』ですが、せっかく療育手帳を持っているのだからということで使ってきました。

その様子をレポートします。。。

JRで本八幡駅(もとやわた駅)から東京駅まで

とあるGWにて。

大型連休の影響もあって高速道路は大渋滞…。

本来であれば長期休暇にはママの実家に帰省する場合が多いのですが、今回は渋滞を嫌って自宅で過ごすことに。。。

ちなみに、高速料金も療育手帳を持っていると優遇されますよ。

これはなかなかのお得制度です。ぜひご活用を(療育手帳の活用(障害程度『重度』の場合)…で思うこと。)。

申請はめんどくさかったですが、この制度のコスパはよいです。。。

※え、、、この高速料金に関する優遇制度が最近さらに改善されてる!やっぱりこういうのっていろいろと調べてみることが大事ですね。2023年3月27日(月)から有料道路における障がい者割引制度を見直し、「1人1台要件の緩和」と「オンライン申請を導入」しました。

さて。

高速道路だけに脇道に逸れてしまいました。。。

今回は、JR東日本の『障害者割引制度』についてです。

GWでやることもなく、ひまだったのですが、、、ひまなのは長男くんも同じです。

どこかに連れて行ってあげたい、、、。

でも道は混んでる…。

…。

あ、でも電車なら渋滞がなくていいかも。。。

ということで、特に目的があるわけでもなく、長男くんを連れて電車に乗って散歩することに。。。

せっかくなので、大型書店に行ってみたかったこともあり、東京駅・丸の内の丸善書店を目指すことにしました。

最寄り駅のJR本八幡駅からJR東京駅までの旅。

長男くんを連れての旅です。

切符の購入について

さてさて。

半額で乗れるのはいいのですが、これってどうやって切符買うんでしょうか?

わたしはPASMOがあるのですが、長男くんにはSuicaもPASMOもありませんよ。。。

あれ、これってわたしのPASMOでまとめて精算って出来るのでしょうか…?

…。

あれやこれや思案したのち、駅員さんに聞いたところによると。。。

以下のとおりでした。

大人のPASMOでまとめて精算というのはできなかったです。。。

■出発の駅(今回は本八幡駅)では、、、

・大人は自分の分としては券売機で子ども料金の切符を買う(大人は半額で乗れる=子ども料金で乗る)

・子どもは切符を買わない

・大人と子どもと一緒に駅員さん窓口通路(自動改札ではなく駅員さんがいるところの改札)で改札を通過する

・もちろん療育手帳を提示する(最初、持ってくるの忘れて、一回家に取りに戻ったし。。。)

・その際に、『障害者割引制度』を申し出て「乗車駅証明書」の紙を受け取る(乗車証明書をください、と伝えた方が早いかも)

 →この「乗車駅証明書」は子どもの乗車証明のために必要になります。つまり券売機では子ども料金のさらに半額分の切符が売ってないので事後精算するしかないのです。そのための手段として「乗車駅証明書」が必要になるということです。

■到着の駅(今回は東京駅)では、、、

・大人と子どもと一緒に駅員さん窓口通路で改札を通過する

・大人は子ども料金の切符を駅員さんに渡す

・もちろん療育手帳を提示する

・その際に「乗車駅証明書」を出して、子どもの分の乗車料金(半額の半額分)を精算する

以上です!

★これがJR本八幡駅の『乗車駅証明書』です↑

★そしてコレがJR東京駅の『乗車駅証明書』です↑

…。

めんどくさ!

お得は、お得でしたが、めんどくさかったです。

自動改札を使えないのはめんどくさいですね。。。

長男くん、改札通るときにじっとしてくれないし…。

往きは駅員さんに手順を聞いていたから、改札通過がスムーズでしたが、東京駅では「乗車駅証明書」を出してみても療育手帳を提示しても、「え?」ってなってたし。。。

確かに事情を説明しないと、え?ってなりますよね(『障害者割引制度』を使っているので、子どもの分を精算したいんですってお伝えしていればスムーズだったかも。次回はそうします。)。。。

しかし、初めての経験だからやむなしですね。

これも経験です。

今回使ってみて勉強になりました。

…。

制度としては知っていても、悪く言えば高々数百円の割引のためにここまで調べてみて、実際にやってみるかどうか…。

うーーん、でもでもされど数百円、次はもっと簡単にできるかも!!

皆さんはぜひ、イチから調べるのではなく、これを参考にしてみてください。

もっと楽に使えないか

ちょっとめんどくさかったので、もうちょっと楽にならないかを考えました。

・子どもが大人料金(子どもが中学生以上)であれば、子どもも大人も子ども料金の切符を2枚買えばいいですね。

 →ただし、改札は自動改札ではなく駅員さんの改札にはなりますが。。。

・そもそも、未就学児の場合(子どもが小学生以下)には乗車料金は無料なので、今回の『障害者割引制度』は関係なし

 →大人と一緒に自動改札をするする~っと通過でよし。。。たぶん、、、

・子どもに専用のSuicaやPASMOがあれば、降りる駅での精算は現金を使わず楽になるかも。。。

 →ただし、駅員さん窓口の通過は必須。当初、駅員さんにはこれを薦められましたが、カード発行がめんどくさかったので切符としました。。。

・大人の切符購入については、大人用の障害者Suicaがあるらしい!(「障がい者本人を介護する任意の1名のお客さま」にも適用とのこと)

 →ただし、子ども用はまだない!残念。大人のみ。

と、いろいろと考えてみましたが、、、あんまり楽にはならないですね。

乗車駅でも降車駅でも切符を買って、しかも駅員さん改札必須で、「乗車証明書」の発行お願いをして…となりますかね。。。

手順は分かったので次からはもう少し楽に乗り降りができるかも。。。

…。

ちなみに、東京駅では国内外の観光客も多く切符売り場に並びました。

駅員さん改札もちょっと並びます。

子どもを連れての外出だとこれもまたやや億劫(おっくう)なところですね。。。

まとめ

ということで、今回はJR東日本の『障害者割引制度』を使ってみたということでしたが、参考になりましたでしょうか。。。

誰かのお役に立てれば嬉しいです。。。

子どもを連れての電車移動はやっぱり大変なので、ためらいがちではありますが、電車が好きなお子さんも多いと思うので使えるご家庭はぜひ!

オススメとしては、混んでない路線で、ちゃんと座れる時間帯を狙うのがよろしいかと。。。

わが家の長男くんはあまり電車好きな感じではないので、今後はスポット的にこの制度を使っていくことになると思います。。。

ではまたまた。。。

コメント

タイトルとURLをコピーしました